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ようやく独立を果たしたのも、つかの間、2006年春、再び混迷を深めた東ティモール。この国の歴史、文化、政治、経済、社会の概観を紹介し、将来を探る。
【主要目次】
1 歴史
第1章 白檀をめぐるティモールのおいたち――東ティモールのなりたち
第2章 近代ナショナリズムと「植民地」支配――ポルトガル時代の東ティモール
第3章 大国のはざまで――日本占領下の東ティモール
第4章 性暴力被害者たちの60年――日本軍慰安婦問題
第5章 ポルトガルでもインドネシアでもなく――民族主義運動と非植民地化
第6章 独立前夜の混乱――住民投票と騒乱
第7章 新国家の誕生と国連――国連暫定統治期
2 紛争後の平和構築
第8章 国防軍や警察が政争の具とならないために――治安秩序の安定を目指した国の警備
第9章 この国のかたちを決めよう!――東ティモール人自身の国家を目指した選挙
第10章 私たちの国家像――東ティモール民主化の主役は誰か
第11章 独立紛争から平和構築へ――法制度構築・国づくりの視点を中心にして
第12章 すべてを明るみにだせるか――紛争後の正義と真実和解
第13章 戦争犯罪者か難民か――未解決の「難民」問題
第14章 元兵士たちの明日なき戦後――東ティモールの除隊兵士問題
第15章 自由のために闘ったすべての国民に敬意を――RESPECT事業と復員兵士、雇用、復興開発
3 政治・経済
第16章 多言語の下での「国民」形成――21世紀最初の独立国家の国民統合問題
第17章 新世代と旧世代の対立か、融和か――国内政治の現状
第18章 拡大する中央と地方の経済格差――地方分権
第19章 一〇〇万人国家の経済運営――どのような経済発展を目指すのか
第20章 持続的経済成長と貧困削減を目指す――新国家建設のための経済政策とは
第21章 新国家の台所事情は?――財政構造問題
第22章 経済的に自立するためには――どのような産業があるのか? 可能か?
第23章 経済発展のためのカンフル剤となるか?――外国からの投資はどのくらい?
第24章 農業の現実と展望――新国家の基幹産業はやはり農業か
第25章 蘇れ緑の島に――なぜ植林をするのか
第26章 コーヒー立国――美味しい東ティモールコーヒーを目指して
第27章 持続可能な漁業を目指す――東ティモールは魚の宝庫?
第28章 援助を超えて――共生・自立の地域づくり
4 社会・医療
第29章 東ティモールはベビーブーム?――保健指標から垣間見る人びとの健康状況
第30章 保健所の仕事!――よくある病気とその対策
第31章 野菜より高い新聞――東ティモールのメディアのがんばり
第32章 包括的な支援の必要――国際NGOの取り組み
第33章 草の根グループからの民主化運動――市民社会を支えるNGOフォーラム
第34章 憲法にも謳われる「環境」――紛争後の環境問題
第35章 男女平等への歩み――ジェンダー問題への取り組み
第36章 東ティモールの将来の担い手たち――青年たちの活動
第37章 独立後の急激な変化による交通事故の増加――東ティモールの交通事情
5 教育・宗教・文化
第38章 教育の充実を求めた取り組み――新生国家建設を支える教育制度
第39章 エリート養成機関には程遠い大学に通う学生たち――人材養成が急務の高等教育機関と不十分な教育インフラ
第40章 軽んじ見られた公用語――テトゥン語
第41章 “民衆の権利を守る砦”であり続けられるか――アジア最大のカトリック国の宗教事情
第42章 人生を表現する踊り――ダンスパーティーと音楽
第43章 土着文化とキリスト教文化――東ティモールの死生観
6 国際関係
第44章 怨念と不信と反感と――24年間の支配国インドネシアとの関係
第45章 ASEANをモデルにした産業発展を目指して――ASEAN加盟を目指す東ティモール政府
第46章 国際社会の仲間入りをする東ティモール――対国際機関
第47章 東ティモールと日本――日本政府の「国づくり」支援:これまでとこれから
第48章 ひとまずは、痛み分け――石油・天然ガス収入をめぐるオーストラリアとの駆け引き
第49章 石油資源戦略との駆け引き――アジアの大国・中国との関係
第50章 東ティモールとポルトガル語圏諸国――国際的連帯と国内の乖離
参考文献
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