「大東亜共栄圏」イデオロギーを背景にしたとき、日本映画はどのような反応を見せていったのか。
【主要目次】
1 アジア主義の幻影―日本映画と大東亜共栄圏
2 満鉄記録映画と「満州」―異郷支配の視線
3 抗日救国運動下の上海映画界―満州事変から第二次上海事変へ
4 上海・南京・北京―東宝文化映画部〈大陸都市三部作〉の地政学
5 「大東亜映画」への階段―「大陸映画」試論
6 映画人たちの「帝国」―「大東亜映画圏」の諸相
7 戦時下の台湾映画と『サヨンの鐘』
8 日本植民支配末期の朝鮮と映画政策―『家なき天使』を中心に
9 1940年文化空間とエノケンの『孫悟空』
10 漫画映画の笑いと英雄―「桃太郎」と戦争
11 南方における映画工作―《鏡》を前にした「日本映画」
12 ナショナリズムとモダニズム―“あの旗”は撃ち落とされたか?