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12の事例研究と理論的総説をもって、アジア、中東、アフリカで頻発する武力紛争を多角的に分析する。
【主要目次】
序章 アジア・アフリカの紛争をどう捉えるか…武内進一
第1節 紛争の概要と重要性
第2節 紛争を理解する枠組み
−構造的暴力,エスニシティー
第3節 紛争の新たな解釈
−国家,経済,グローバリゼーション
第4節 アフリカの紛争,アジアの紛争
第I部 ネーション・ステイトという火薬庫
第1章 インド北東地方の紛争
−多言語・他民族・辺境地域の苦悩−…井上恭子
第1節 北東地方の概要・歴史
第2節 反インド独立武装闘争:ナガ紛争
第3節 アッサムの「外国人」排斥運動
第2章 カシミール −分割されざる渓谷−…井上あえか
第1節 1980年代までのカシミール問題
第2節 カシミール紛争の変容
第3節 カシミール住民の現状
第4節 国際イスラーム運動とパキスタンの支援
むすび:カシミールはどこへ向かうのか
第3章 カンボジアの人種主義
−ベトナム人住民虐殺事件をめぐる一考察−…天川直子
第1節 先行研究と本章の課題
第2節 カンボジア在住ベトナム人
第3節 ベトナム人住民に対する人種主義的事件
第4節 「1998年事件」の検証
第4章 ラオス内戦下の国民統合過程
−パテート・ラーオの民族政策と「国民」概念の変遷…山田紀彦
第1節 ラオスにおける民族間関係
第2節 内戦の展開と「国民」概念の変遷
第3節 少数民族政策と少数民族の反応
第II部 紛争の定義と操作
第5章 紛争の正当化が国民統合に与える影響
−イラクにおけるナショナリズムの方向と「敵」概念の変容−…酒井啓子
第1節 イラン・イラク戦争
第2節 湾岸戦争
第6章 リコニ事件再考
−ケニア・コースト州における先住性の政治化と複数政党制選挙−…津田みわ
第1節 リコニ事件:地域の武力紛争史のなかで
第2節 沿岸部における「地元民」と「よそ者」
第3節 複数政党制への移行と民族紛争
第7章 新生南アフリカにおける「紛争」の様式
−再生産される「暴力の文化」−…遠藤貢
第1節 1990年代の「紛争」の変容と連続性:政治暴力から犯罪へ
第2節 南アフリカにおける「自警活動」(vigilantism)の成立とその展開
第3節 「タクシー戦争」(Taxi War)の出現と変容過程
第4節 新生南アフリカにおける「紛争」の様式への考察とその意味論
第III部 暴力再考
第8章 ブタレの虐殺
−ルワンダのジェノサイドと「普通の人々」−…武内進一
第1節 虐殺に至る政治過程
第2節 ブタレ州という場
第3節 ブタレ州における虐殺の展開
第9章 シエラレオネ紛争における一般市民への残虐な暴力の解剖学
−国家,社会,精神性−…落合雅彦
第1節 紛争の概要
第2節 国家志向アプローチ−上からの視点
第3節 社会志向アプローチ−下からの視点
第4節 精神性志向アプローチ−内からの視点
第10章 スリランカにおける二大政党制と暴力 −1987〜89年人民解放戦線(JVP)反乱深刻化の背景−…荒井悦代
第1節 JVPにおよびJVP反乱とは
第2節 JVPと二大政党間の関係
第IV部 紛争の抑止か?抑圧か?
第11章 南部フィリピン紛争と市民社会の平和運動 −2000年の民間人虐殺事件をめぐって−…川島緑
第1節 背景
第2節 2000年の住民虐殺事件
第3節 虐殺の構造
第4節 市民社会の平和運動
第5節 エストラーダ大統領辞任要求運動への収斂
第12章 カザフスタンにおける民族運動の翼賛化
−予想された紛争はなぜ起きなかったのか−…岡奈津子
第1節 不安定要因としての民族化
第2節 予想された紛争
第3節 民族運動の翼賛化
付属年表
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