住民の一員として眺めた都市カンポンの姿に、いちおう研究者の目で解釈・分析を加えて書き綴ったのがこの本である。これがいわゆる「参与観察」とでもいうのだろうか。住民は私を「研究者」だとは認識していない。私もこれを「調査」だとは表に出さない。日常の付き合いのなかから出てきた私のカンポン生活日記とでもいうようなものである。(本書「はじめに」より) |
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【目次】
はじめに
超近代都市ジャカルタの中のカンポン−レンテン・アグンの概要と歴史
バタウィ文化とスソダ文化の接点で
植民地都市バタヴィアの誕生
カンポンの起源とバタウィ人の形成
オランダ時代のレンテン・アグン
日本の占領時代
居住環境の悪化とカンポン改良とクリアランス
開発独裁期の隣組
住民監視の装置として
隣組長とその役割
隣組の活動−婦人会を中心に
情報伝達のチャンネルとしての隣組
隣組住民のプロフィール
第○町内会第△隣組−住宅地図と住民名簿の作成
人口の変遷
土地所有状況
職業
学歴
出身地・人種・宗教
「開発」と貧困
住民の生活
階層分化−豊かさの定義から
カンポンの女性たち−出産から子育てまで
高い出産時の死亡率
バリタとポスヤンドゥ
二人っ子政策
働く女性と子育て
次世代を担う子供たち
働く子供たち
小学校教育の現状
ジャパニメーションと子供たち
かわりゆく価値観
上昇志向の強い「中間層」志願者たち
深まりゆくイスラム信仰
近頃の若者たち
経済危機
「スンバコ」の配給
ルンブン・ブラス
経済危機下の保健衛生
貧困救済貸付金(P2KP)をめぐる情報の混乱
民主化へ揺れるカンポン社会
総選挙とカンポン住民の政治意識
息子がテレビのコマーシャルに
テレビでみる大統領選挙
東チモール問題
おわりに
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