国家の政策形成にジェンダー視点を取り入れるためNGOはどのような活動を展開しているのか。アジア太平洋、マレーシア、シンガポール、フィリピン、インドネシアでのフィールドワークを通してNGOの実像を浮き彫りにする。
【主要目次】
序章 ジェンダーの主流化とは 織田由紀子
1 ジェンダーの主流化の定義
2 ジェンダーの主流化の成立と定着
3 ジェンダーの主流化も女性の主流化も
4 ジェンダー主流化の実施
第1章 ジェンダーの主流化に向けた国際社会の取り組み 望月康恵
1 国連の取り組み
2 アジア太平洋におけるジェンダーの主流化の動きと取り組み
第2章 マレーシアのNGOとジェンダーの主流化―エスニックな分断を超えて 田村慶子
1 政府の女性政策とマレーシア女性の地位の変化(一九九〇年代後半まで)
2 女性NGOとネットワークの構築
3 ジェンダー主流化に向けて
第3章 シンガポールにおけるジェンダーの主流化とNGO―メリトクラシーの厚い壁 田村慶子
1 メリトクラシーの社会における女性の地位
2 女性NGOの結成と活動――AWAREを中心に
3 PAP女性部の(再)結成と活動
第4章 NGO活動における少数民族とジェンダー―少数民族はジェンダーに敏感でないのか 森谷裕美子
1 NGOとジェンダー
2 パラワン島のNGO
3 少数民族はジェンダーに敏感でないのか
第5章 インドネシアの女性運動とジェンダーの主流化―女性NGOの果たした役割 大形里美
1 インドネシアの女性運動の流れ
2 新しい女性運動としての女性NGO(「プルンプアン組織」)
3 スハルト政権の崩壊と政府の女性政策の転換
4 ポスト・スハルト期の新たな変化
第6章 アジアの地域女性NGOはジェンダーの主流化をどう進めてきたか 織田由紀子
1 東南アジアの地域横断的女性NGO
2 地域女性NGOはジェンダーの主流化の推進にどう関わってきたか