70年代のタイにおける民主化闘争に参加した著者の波乱に満ちた半生を中心に女性の社会的状況を描く。母親や友人たちとの話を交え、子ども時代、二度にわたる刑務所生活、森で武装闘争生活等、当事者にしか知りえない状況が生々しく詳細に語られている。
【主要目次】
「アジア現代女性史」シリーズの刊行にあたって(アジア現代女性史研究会代表 藤目ゆき)
第1章 私、フェミニズム、民主主義、人権
研究上の動機
探究すべき問い
研究の目的
研究の範囲
予想される有益な点
語の定義
第2章 女性としての経験からの理論構築
1 フェミニズムのさまざまな学派の考え方
2 女性の権利は民主主義の権利、女性の権利は人権という考え方
3 フェミニズムに沿った女性の経験の記録
4 ブラック・フェミニズムの思想
第3章 証言―10・14のフェミニスト
研究のためのデータ収集方法
分析方法
第4章 民主主義の道程上のフェミニスト
フェミニズムの理念の誕生―女性と男性の平等のために
反独裁―タマサートでの民主主義理念の誕生
「私たちはタマサートを愛している。なぜならタマサートは私たちに人民を愛すように教えたからだ」―公正のための闘争の学習
「10・14」以後―女性運動のさらなる前進
76・10・6―独裁は女性の闘争精神を消し去ることはできない
三つの連帯―大学生、労働者、農民
ラートヤーオ女性刑務所―刑務所内の暴力
「76・10・6」の包囲弾圧
信念による次のステップ
第5章 戦闘状況のフェミニスト
民主化闘争―赤旗の下で
独裁の法律―幼子を抱えた母親囚人と暗黒刑務所
民主主義を守るための闘い
女性と政治
私―フェミニスト、民主主義者、人権家
第6章 「10・14のフェミニスト」の教訓―闘争過程の学習
異なった道程の上で―フェミニズム理念の発生
戦略―政治、憲法、ネットワーク、そして「フェミニズム思想」の旗を掲げる
キャンペーンからの教訓―ネットワークの構築と「共通点を探り、相違点を保持する」
挑戦的な責務―法律、実践、見解の変革のためにフェミニズム思想の旗を掲げる
まだ出ていない結論
第7章 経験から理論へ
フェミニズム、民主主義、そして人権の理念の統合過程
三つの理念の統合を推進した要因―経験を通して
「10・14のフェミニスト」の活動に影響を与えた三つの理念の統合の発展
現在の戦略に反映した「10・14のフェミニスト」の統合過程の再検討
「10・14のフェミニスト」的な活動―他のフェミニズム運動へ向かう知識ベース
結尾