アジア政治経済論 アジアの中の日本をめざして

末廣昭、山影進 編

2001年2月刊 A5判 472頁 NTT出版 3,000円

【目次】
まえがき
序章 新時代のアジアを作る日本とASEAN  末廣昭・山影進
はじめに 1 今,日本と東南アジアの間で何が起こっているのか  2 本書で何を 明らかにしようとしているのか  3 本書をどのように読めばよいのか
第T部 危機への対応と変革の嵐
第1章 危機と変革の中のASEAN拡大 ASEAN10はどのような課題を抱え込んだのか  山影進    
はじめに 1 ASEAN10への途   2 ASEAN10の課題   3 グローバル化の中の変革の流れ  おわりに
第2章 インドネシアの経済危機と体制変革 崩壊した秩序を再生できるのか  佐藤百合
はじめに 1 危機の深化と政権崩壊  2 政治改革  3 経済改革 4 インドネシアは民主主義体制へ移行できるか
第3章 インドネシアの政治不安と社会統合 噴出した暴力は国家を分裂に導くのか  山本信人
はじめに 1 陰謀説の暗躍 2 スハルト型秩序と暴力  3 スハルト末期における社会の不安定化 4 ポスト・スハルト時代における騒乱・暴動  5 既存秩序への不満と暴力  6 地方政治の再編と「宗教」紛争  おわりに
第4章 マレーシアの開発戦略と政治変動 多民族社会の安定装置は機能し続けるか  鳥居高
はじめに 1 UMNO支配のメカニズム − 1971年以降  2 NEPの下でのUMNOの変質  3 経済危機とUMNO政治  4 アンワル事件から総選挙へ おわりに
第5章 タイの制度改革と経済再建 金融・企業の再構築は進展するのか 東茂樹
はじめに 1 経済危機への政治の対応  2 経済制度改革への取り組み  3 金融システムの改革  4 企業の債務再構築  5 産業構造改善と中小企業育成
おわりに
第6章 グローバル化の中の地域経済統合 AFTAは経済成長を促すのか 吉野文准
はじめに 1 ASEANの経済協力 − 歴史的視点から  2 経済危機下の経済協力  3 統合の効果を探る  4 ASEANの経済統合の将来
第U部 日本の関与と地域連携
第1章 日本の新たなアジア関与 
知的政策支援は可能か   末廣昭
1 アジア通貨・経済危機のインパクト  2 アジア通貨・経済危機と各国の改革への取り組み  3 タイの「経済社会再構築計画」と日本の政策支援  4 日本の新たなアジア関与  5 日本のアジア関与のダブル・スタンダード
第2章 地域主義と日本の選択 日本はパートナーをどう選んできたのか  大庭三枝
はじめに 1 「アジア」・「太平洋」・「アジア太平洋」− 日本の地域主義の沿革    2 「アジア太平洋」地域主義の展開と動揺  3 アジア通貨危機のインパクトと「広域東アジア」地域主義  おわりに
第3章 アジア金融戦略の展開 新宮澤構想を越えた包括的支援は実現するのか   岸本周平
1 アジア通貨・経済危機の原因  2 新宮澤構想第1ステージ − 内需拡大・不況対策と不良債権問題の克服  3 新宮澤構想第2ステージ − 域内民間資金のモビライゼーション  4 21世紀に向けた円の国際化  5 アジア通貨基金とチェンマイ・イニシアチブ  6 国際金融システムの強化  7 財政・金融分野における技術支援の重視  8 新しい国際金融協力戦略とe−ASIA
第4章 アジア通商戦略の深化 産業協力と新時代経済連携は定着するのか    大辻義弘
はじめに 1 ASEANの変質 − 日本の通商戦略の観点から  2 カンボジア・ラオス・ミャンマー・ワーキンググループ(CLM−WG)の成立  3 通貨危機下の日本企業  4 AMEICCの成立とその意味  5 中小企業政策立案への協力  6 日本・シンガポール自由貿易協定  7 複層化する日本のASEAN通商戦略
第5章 インドシナ外交戦略の変容 ASEANディパイドをどう是正するのか   小笠原高雪
はじめに 1 インドシナ政策の積極化  2 外交基盤としての東南アジア  3 ASEANディパイドの縮小へ向けて
第6章 自動車メーカーの戦略的提携 ASEAN市場は十分に魅力的か  久保文克
1 大再編時代をむかえた自動車メーカー  2 ASEAN自動車市場をとりまく経営環境の変化  3 欧米自動車メーカー主導の戦略的提携とアジア戦略  4 自動車市場としてのASEAN
第7章 地域連携の政治経済学 地域主義の流行をどう説明するのか   洞口治天
1 地域連携の増殖  2 貿易利益と産業調整のコスト  3 享楽的国際化の仮説  4 政策反応関数(policy−making reaction function)  5 カナダ症候群  おわりに
終 章「アジアの中の日本」をめざして  末廣昭・山影進
略記号表 
基本経済指標
添付資料
執筆者紹介
索引(人名,事項)

コラム

1 日本のODA(対東南アジアを中心に)(山影)
2 ASEANレジーム(山影)
3 パークレイ・マフィアの功罪(佐藤)
4 IMF・世界銀行のコンディショナリティ(末廣)
5 経済発展と民主化(山本)
6 マハティール対アンワル:報道と実際(鳥居)
7 97年憲法と民主化(東)
8 ASEANビジョン2020とハノイ行動計画(青野)
9 アジア経済再生と日本の開国(岸本)
10 グローバル化とガバナンス(末廣)
11 地域統合,地域主義(大庭)
12 e-ASEANとe-ASIA(岸本)
13 APECの10年と今後(大辻)
14 ベトナムにとって日本の利用価値は何か(小笠原)
15 通貨危機対応をめぐる二つのパターン(久保)
16 享楽的国際化(epicurean globalism)(洞口)
17 EAEGとASEAN+3は同じなのか違うのか(山影)

 

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