当初二ヵ月で終わらせる計画だった東ティモール取材は、気がつけば八年間もかかっていた。ぼくは取材を進める過程でたっぶり時間をかけたいと考えるようになった。それはゼキトという青年との出会いがきっかけだった。自分のことよりも国や家族、仲間を気づかう彼のことが好きになった。
ゼキトがどんな人生を歩んでいくのかを記録したい。それには時間が必要だった。もしぼくのレポートに独自性があるとすれば、それは自分のよく知っている友だちを取材していることだ。彼らの日常を見続けることがぼくには大事だった。(本書「はじめに」より)
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【目次】
はじめに
第1章 ゼキトとの出会い
第2章 ロスパロスにて
第3章 走れ、村から村へ
第4章 サッカー選手アドゥ
第5章 ジャワ人の勘違い
第6章 再会と別れ
第7章 ロスメン・バパ・ブリシモ
第8章 濁流を越えて
第9章 ロスパロスの移動教室
第10章 ティモール人学生
第11章 パスポート入手後
第12章 粉争地の観光旅行
第13章 亡命する若者たち
第14章 バリ島発マカオ行き
第15章 トラブル・アイランド
第16章 リスボンの夜空に
第17章 それぞれの異国
第18章 ティモール再び
第19章 優しいゲリラ
おわりに
主要参考文献 |