死は炎のごとく

梁石日著

2001年1月刊 46判 408頁 毎日新聞社 1,800円

……銃声と悲鳴で場内は騒然となってパニック状態に陥った。観客たちはいっせいに席を立ち、われ先に逃げようとして椅子を飛び越え、狭い通路に殺到し、一人が倒れると後ろからきたものがつまずいて折り重なるように倒れ、怒声と罵声と恐怖におののく悲鳴が渦巻いていた。その混乱の中を、宋義哲はなおも前進しながら残りの三発を撃った。その中の一発が大統領夫人の頭部に命中し、あとの二発は応戦しているSPと逃げまどう在日同胞の少女の腹部に当たった。……………(本文より)

テロリスト宋義哲の愛と魂は救われるのか?
大統領の屍におれの名前を刻み込んでやる!
1974年夏。23歳のテロリストは、大統領を標的に、韓国、北朝鮮、日本、アメリカの政治謀略が渦巻く闇の奥へと疾走していく。

 

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