順伊(スニ)おばさん

玄基榮著 金石範訳

2001年4月刊 46判 226頁 新幹社 1,600円

【目次】
順伊(スニ)おばさん
海龍(ヘリョン)の話

アスファルト
解説 玄基榮について(金石範)
訳者あとがき

玄基榮の小説が韓国における四・三事件の浮上に大きな役割を果たしたことはいうまでもない。彼は苦難の時代から一貫して、その作品の多くの主題を「四・三」においており、そして社会的にも(彼は社会的な役職に余り馴染まない人間だが、それでも)、済州四・三研究所所長とか、理事長をつとめて今日に至っている。
私が約二十年前のこれらの作品の日本語訳を一冊の本にするのは、四・三事件をテーマにしているからというだけではない。すぐれた文学作品として、時空間的に普遍性を担う故にである。
実作者としての私が韓国の小説を翻訳するのはこの本が最初であり、同時に終わりでもある。それが玄基
の作品であることがよろこびであり、でなければ、この訳出はあり得なかったものである。
(本書「訳者あとがき」より)

 

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