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ぼくが初めてタイを訪れたのは一九九三年の夏である。その時に感じたのは、タイの鉄道は日本の鉄道によく似ている、ということである。それも現在の日本の鉄道ではなくて、、昭和四十年代から五十年代にかけて、日本国有鉄道が合理化を堆進しているまっただ中のその姿そのものだった。このころは、ちょうど三十年代前半の世代が鉄道に興味を持ち始めた頃に一致するのである。夕方から深夜にかけてのバンコク駅からは、寝台車や食堂車を連ねた客車の夜行列車が各地へ向け旅立っていく。その光景を目の当たりにしたときに、ぼくはタイに恋をしてしまった。(本書「はじめに」より)
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【目次】
はじめに
第1章 南へ
あこがれのマレー鉄道直通特急(バンコク〜バターワース)
マレー半島の長距離鈍行に乗る旅(スンガイコーロック〜スラートターニ)
快速列車でアンダマン海の港町へ(バンコク〜ガンタン)
南国の失われた鉄路(ハジャイ〜ソンクラー)
コラム バンコク駅長の見たタイの鉄道
第2章 東へ、西へ
緊張のボーダーを目指す普通列車(バンコク〜アランヤプラテート)
レジャー路線になった泰緬鉄道(トンブリー〜ナムトツク)
ルークトゥンの故郷めざす直行列車(バンコク〜スパンブリ)
「死の鉄道」の蒸気機関車(カンチャナブリー〜ワンポー)
愛すべきメークローン鉄道(ウォンウィアンヤイ〜メークローン)
コラム 鉄道VS長距離バス
第3章 北へ、イーサンヘ
ローカル線直通の新参急行列車(サワンカローク〜バンコク)
各駅停車でラオス国境へ(バンコク〜ノンカーイ)
コラム 独断と偏見で選ぶ三大撮影ポイント
第4章 タイ国鉄の車両
タイ国鉄の形式と車体表記
蒸気機関車
ディーゼル機関車
客車
ディーゼルカー
第5章 タイ国鉄時刻表
南方向
東方向
北方向
東北方向
主要参考文献
おわりに
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